忘れるといけないから
1918年。長い血まみれの戦争の後に11月11日に停戦の調印が行われ、戦闘は直ちに休止された。その時からカナダとイギリスでは11月11日が英霊記念日になり、毎年その日の午前11時に追悼式が行われる。上の写真は首都のオタワの国会議事堂前の国立戦争記念碑の広場で開催された式の写真だ。
英霊記念日までの数週間の間、カナダ人がケシの花のピンを襟につけて着る。全てのカナダ人がこのシンボルの意味を知っているのに慣れているせいか、もうあまり考えない。何でケシのはなだろう?それは第一次世界大戦中、あるカナダ軍医が書いた詩の関係だ。1915年5月3日にベルギーにあるケシの多く咲いていたフランドル地域に駐屯されていた間にジョン・マクレイ先生は前日に亡くなった友達を思い出して塹壕で「In Flanders Fields」(フランドルの野原に)という詩を書いた。戦争が終わる前マクレイ先生も命を落としたが、それ以降詩が有名になった。
英霊記念日のモットーは謹厳な「Lest We Forget」(忘れるといけないから)だ。